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「工場DXにおけるセンサ・ベンダーの重要性の高まり-欧州オートメーション関連企業現地調査結果-」
| 主催:(一財)機械振興協会経済研究所 第497回機振協セミナー「工場DXにおけるセンサ・ベンダーの重要性の高まり-欧州オートメーション関連企業現地調査結果-」オンデマンド配信あり | |
|---|---|
| 開催日時 | 2026年5月19日(火)13:30~15:00 |
| 場所 | WEBシステムにより開催(Zoom) |
| テーマ | 「工場DXにおけるセンサ・ベンダーの重要性の高まり-欧州オートメーション関連企業現地調査結果-」 |
| 講師 | 講師:(一財)機械振興協会経済研究所 首席研究員 金子 実 モデレータ:横河電機株式会社 マーケティング本部 渉外・標準化戦略センター 標準化戦略部 遠藤 太郎 氏 |
| 内容 |
2026年5月19日(火)にWebシステムより、第497回機振協セミナー「工場DXにおけるセンサ・ベンダーの重要性の高まり-欧州オートメーション関連企業現地調査結果-」を開催しました。講師は、機械振興協会経済研究所首席研究員の金子実が務めました。なお、モデレーターは、横河電機株式会社マーケティング本部渉外・標準化戦略センター標準化戦略部の遠藤太郎氏にお願いしました。当日は、80名にオンラインでご参加いただきました。ご参加いただきました皆様に、厚く御礼申し上げます。【講演内容】本講演では、オートメーションで用いられるセンサのデジタル通信を使ったOT(オペレーションテクノロジー)とIT(インフォメーションテクノロジー)間通信の「複線化」をテーマに、現状と課題、具体的な取組、今後の展望について報告が行われた。特に”IO-Link”(ファクトリーオートメーション向け)と”Ethernet-APL”(プロセスオートメーション向け)の規格動向と、センサ・ベンダーの果たす役割に焦点を当てた。まず背景として、OTとITの間にはリアルタイム性や情報モデル、通信プロトコルの違いが存在することを整理した。OT側は短いタイムフレームでの確実な処理を優先し、通信プロトコルや情報モデルもそれに最適化されている一方、IT側は情報の意味の活用のしやすさや情報が宛先に確実に届くことを重視するためTCP/IPベースのプロトコルが主流である。このためコントローラを介した連携にはプロトコル変換や情報モデル変換といったハードルがあり、これらを低減する可能性のある手段の一つとして、オートメーションで使われるセンサ等とコンピュータとの間で直接の通信も行われる「OT-IT間通信の複線化」がある。 ファクトリーオートメーション向けでは、IO-Linkが低コストでセンサのデジタル通信を可能にする規格として普及が進んでいる。もともとIO-Linkは、センサとコントローラの間の通信を想定して策定された規格であったが、2019年に規格のバージョンアップで、コントローラを介さないPC等とのTCPベースの交信の可能性も明示された。 この規格のバージョンアップでは、TCPベースの交信のインターフェースとして、OPC UAやWebserverが例示されているが、センサ等のベンダーであるifm electronic社は、IO-LinkマスタとPC等を独自インターフェースでつなぎ、IO-Linkデバイスへのアクセスを支援する情報ファイルであるIODDを活用して、複数のIO-Linkセンサ等の情報のデジタルツインを作成するシステムを提供している。IODDは、検索可能な形で公表されており、このシステムでは、OT-IT間通信のハードルの一つである情報モデルの違いの縮小に活用されている。 プロセスオートメーション向けでは、2021年に規格ができたEthernet-APLが、OT-IT間通信の複線化に寄与する可能性がある。プロセスオートメーションのユーザー企業の団体であるNAMURは、プロセスオートメーションにおけるオープンアーキテクチャーやフィールドレベルのEthernet通信についての提言を行っており、Ethernet-APLに準拠したセンサの認証を最初に受けたセンサ等のベンダーであるEndress+Hauser社は、それらの提言に沿って、PA-DIMへの変換テーブルを含むFDIパッケージを提供し始めている。Ethernet-APLが活用されるプロセスオートメーションにおいては、センサ・ベンダーが提供するFDIパッケージが活用されることにより、AMS(資産管理システム)等における通信プロトコル等のOPC UAへの変換が行われて、OT-IT間通信の複線化が進む可能性がある。 講演の最後では、日本の機械産業にとっての両規格に共通する重要な論点として「センサ等へのアクセスツールの積極的活用」と「センサ・ベンダーの国際規格関連の活動への積極的参加」が挙げられた。オートメーションで使われるセンサ等のデジタル通信の規格ができると、その規格を使ったセンサ等へのアクセスツールが蓄積される。欧州では、そのような蓄積を活用した様々なシステム開発が行われており、日本の機械産業もそのような蓄積を積極的に活用すべきである。また、欧州ではセンサ・ベンダーが規格策定やそれに関連するシステムの開発に積極的に関わっている事例が多い。これに対し、日本ではセンサを提供してコントローラは提供しない企業の国際規格関連の活動への参加が相対的に少ない。オートメーションで使われるセンサ・ベンダーの重要性が高まっている中で、日本のセンサ・ベンダーも、国際規格関連の活動に積極的に参加することが期待される。 講演後は、モデレーターの遠藤太郎氏から、IO-Linkがバッチ制御領域でも採用が進んでいる点や、ファクトリーオートメーションとプロセスオートメーションでは通信プロトコルに違いがあり技術選定に影響を与えていること、TSN等を用いたネットワーク共存の可能性について補足説明がなされた。 その後、PA-DIMの普及状況や、センサーデータを起点とする標準化戦略における政府支援のあり方等に関する質疑応答が行われ、盛況裏に終了した。 ※解像度は画面右下の[360P]をクリックして高画質等にご調整ください。 このセミナーの資料はこちら↓からご覧になれます。 【セミナー資料】 【追加コメント】 |














